最終決算 55年前のナショナルのフラッグシップでした　ワールドボーイカスタム ラジオ

此方のワールドボーイカスタムは割にマイナーなモデルですが良く作られて居て丈夫なので小生のお気に入りの一台です。68年発売、価格は¥14500。発売された当時はナショナルの最上級3バンドラジオでした。翌年にはICを使った改良型(今回は改良型です)が同価格で出されましたが、殆ど時を置かずにベストセラーのワールドボーイGXが¥1000アップの¥15500で発売されます。同じ3バンドでもGXはタイマー、ラウドネス、AM感度切り替え、チューニングメーターといったアクセサリー満載、しかも出力も1.5W(カスタムは1.1W)と大幅アップで忽ちカスタムは置いてけぼりになります。今回出品するに当たり過去の取引を見直しましたが、GXは43台も扱ったのにカスタムは今回を含めて僅か6台です。然し、アクセサリーは兎も角ラジオとして見て、音や感度を見るとこの2つのモデルに決定的な差は無いと感じます。AMのフェライトアンテナは意外にもカスタムのものが180mmもの長さが有り、GXよりも長い。それでもGXが大ヒットしたのは沢山のアクセサリーが何か新しい価値、夢を見せてくれたためでしよう。当時の人気はともかく、このモデル単体で見ると流石ナショナルで、しっかり造られて良く纏まっています。繰り返しですが感度、音もGXに然程劣りません。当時のカタログを見ると世界初のスライドボリューム採用とあり、今から見ると信じられない位ですがスライドコントロールを特許申請していた様です(受理されたかは不明)。このスライドボリュームノブの銀メッキが剥がれ易く、流石に年季を感じさせます。この個体はメインスイッチとスライド式のバンド切替に接触不良が有りました。構造的に3バンドを一個のスライドスイッチで切り換えるのは難しい様で他社の3バンドでも同じ方式のものはトラブルが多く直し難いと感じます。GXのバンド切替は内部でFMと他2バンドの回路が切り離されて居て、改良された事が分かります。当時のナショナルの「売り」の一つだったMFB(Motion FeedBack)技術が使われており、クリアで明晰な音です。感度、音質共にナショナルのラジオ技術はこの時点で既に完成していたのでしょう。状態が良いのと諸物価高騰でこの価格ですが、整備品としては安目です。アンテナ交換。少し草臥れた革ケース、自作ACコード付。

カテゴリー:	家電・スマホ・カメラ>>>オーディオ機器>>>ラジオ
商品の状態:	傷や汚れあり
ブランド:	パナソニック
色:	ブラック系/グレイ系
配送料の負担:	送料込み(出品者負担)
配送の方法:	佐川急便/日本郵便
発送元の地域:	千葉県
発送までの日数:	1~2日で発送